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ばい菌を寄せ付けない、効果的なハンドケア

腸内だけが善玉菌の活躍の場ではない?

腸内細菌がブームとなったため、悪玉菌、善玉菌といった言葉を知っている人も多いのではないでしょうか。
この善玉菌ですが、実は活躍しているのは腸内だけでなく、手のひらでも重要な役割があるということが分かっているのです。

手のひらには数百万、数千万の細菌がいるのですが、このうち人間にとって重要な善玉菌となるのは、表皮ブドウ球菌という細菌です。
皮脂や汗を栄養として吸収、分解する際に弱酸性の脂肪酸を発生させますが、この脂肪酸が皮脂や汗と混ざり合うと、肌にとって理想的な弱酸性の皮脂膜を作り出すのです。
この皮脂膜が肌表面にあると、きれいで潤いのある肌質を保つことができ、外部からやってくる雑菌や病原菌をブロックしてくれます。
テレビCMなどで、よく肌と同じ弱酸性であることをうたった商品を見かけますが、これは雑菌の繁殖を防いでくれる表皮ブドウ球菌が作り出した皮脂膜の弱酸性を、できるだけ崩さないので良いとされているのです。

また表皮ブドウ球菌が分泌している酵素は、黄色ブドウ球菌という病原菌の一種とされている細菌を破壊するという性質があるのです。
全ての表皮ブドウ球菌が黄色ブドウ球菌を破壊するわけではないのですが、破壊するタイプはタンパク質分解酵素であるセリンプロテアーゼという酵素を分泌します。
この酵素は、薬剤耐性菌のような抗生物質が効かない細菌にも効果があり、今後の開発に期待されています。

効果の高い手洗いの方法とは?

善玉菌である表皮ブドウ球菌と違って、手や指に付着しただけの常在していないばい菌である通過菌は、手洗いを丁寧に行うことで簡単に洗浄、殺菌することができます。
石けんと流水で15秒手を洗うだけで、手の細菌の数は4分の1から12分の1に減り、30秒手を洗うと、63分の1から630分の1に減ります。
だからといって手を洗いすぎると、今度は手荒れが起こってしまい、逆に細菌が付着しやすく取れづらくなってしまうことがあるのです。
普段は汚れと一緒に簡単に手洗いで洗浄、殺菌できる通過菌が、手荒れしていると居座ってしまって洗い流すのが困難になってしまいます。

食事前、帰宅した時などの一区切りごとに手を洗うのは大切なことですが、洗いすぎてしまわないように気をつけることも大切なのです。
また、自分に合う低刺激性の石けんなど、手洗い剤にも気をつけた方が良いでしょう。
どうしても手洗いの回数が多い場合などは、アルコールラビング製剤をうまく使うと良いでしょう。
アルコールラビング製剤は、速乾性擦式手指消毒剤として市販されており、しっかりと通過菌を洗浄、殺菌できますが、肌へのダメージが少ないとされています。